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壊滅と復興 広島の歩み 市制120周年展始まる 中区

■記者 水川恭輔

 「広島市制施行120周年展 ひろしま・人と街の物語」(市主催、中国新聞社特別協賛)が20日、福屋八丁堀本店(中区)で始まった。117万都市の歩みと市民の暮らしの変遷を約370点の写真や資料で振り返る。9月1日まで。入場無料。

 1889年の市制施行から5年後に始まった日清戦争当時の広島を描いた錦絵や、広島県産業奨励館(現・原爆ドーム)周辺の戦前の街並みなど故松本若次氏が撮影した貴重な写真を展示。平和記念公園を設計した建築家、故丹下健三氏が市にあてた書簡も公開している。

 被爆から12年後に完成した旧市民球場(中区)など復興期の街を記録した映画も上映。昭和30年代の一般家庭の茶の間を復元して当時の暮らしを紹介している。クジラ肉を使った当時の学校給食も400円で試食できる。

 来場した安佐南区の主婦泉田恵子さん(60)は「家族でちゃぶ台を囲んで食事した楽しい思い出がよみがえります」。午前10時~午後7時半(金、土曜は午後8時、最終日は午後5時まで)。

(2009年8月21日朝刊掲載)

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