『核兵器はなくせる』 IPPNWアジア会議 8ヵ国医師ら資料館見学
09年8月24日
■記者 東海右佐衛門直柄
核兵器を保有する中国とインド、パキスタンを含むアジアの医師たちが22日、広島市中区の原爆資料館を見学した。原爆被害の悲惨さに触れ、核兵器廃絶への決意を新たにした。
一行は、広島でこの日開幕した核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の北アジア・南アジア合同地域会議の参加者。計8カ国25人がピースボランティアの案内で資料館を見学し、被爆前後の市中心部の模型や被爆者のケロイドの写真パネルなどを見て回った。
広島は初めてというパキスタンのシェド・ティプ・スルタン医師(63)は「パキスタンの多くの人は、後障害をはじめ原爆被害の実態を知らされていない。帰国後、ここで見たことを伝えたい」。インドのアルン・ミトラ医師(57)は「原爆のむごさに言葉を失った。廃絶へ全力を尽くすと誓う。インドも含め世界が核兵器を廃絶すべきだ」と訴えた。
中国の中華医学会対外連絡部の刘智部長(57)は「中国は核兵器の廃絶を願い、ほかの国と協調して核軍縮を進める用意がある」と自国の立場を説明。「核兵器放棄には多国間の対話が必要。そのために世界の市民が声を出す必要がある」とも述べた。
(2009年8月23日朝刊掲載)
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広島は初めてというパキスタンのシェド・ティプ・スルタン医師(63)は「パキスタンの多くの人は、後障害をはじめ原爆被害の実態を知らされていない。帰国後、ここで見たことを伝えたい」。インドのアルン・ミトラ医師(57)は「原爆のむごさに言葉を失った。廃絶へ全力を尽くすと誓う。インドも含め世界が核兵器を廃絶すべきだ」と訴えた。
中国の中華医学会対外連絡部の刘智部長(57)は「中国は核兵器の廃絶を願い、ほかの国と協調して核軍縮を進める用意がある」と自国の立場を説明。「核兵器放棄には多国間の対話が必要。そのために世界の市民が声を出す必要がある」とも述べた。
(2009年8月23日朝刊掲載)
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