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核兵器廃絶へ方策討議 国連軍縮会議が新潟で開幕

■記者 金崎由美

 国連軍縮新潟会議が26日、新潟市中央区の朱鷺(とき)メッセで開幕した。28日までの3日間、21カ国から参加した約90人の政府関係者や研究者らが「新潟から世界へ 核兵器のない世界に向けた新しい決意と行動」をテーマに意見交換する。

 開会式で地元を代表してあいさつした泉田裕彦新潟県知事は北朝鮮による日本人拉致問題に触れ、「朝鮮半島の非核化が進まなければ拉致問題も進展しない。軍縮への道筋は非常に大切だ」と強調した。

 続いて、旧ソ連のセミパラチンスク核実験場があり、核兵器も配備されていたカザフスタンのカナト・サウダバエフ国務長官が基調講演。「旧ソ連から独立する際、核兵器を持たずに平和的に発展する道を選んだ。このことが最大の安全保障となっている」と述べた。

 午後から実質討議に入った。27日にかけ、包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効に向けた取り組み、核拡散防止条約(NPT)再検討会議への展望と課題などを話し合い、28日の総括会議と閉会式で締めくくる。

 会議は国連軍縮部と国連アジア太平洋平和軍縮センターの主催。国内で毎年続け、今回で21回目。新潟では初めて。

(2009年8月26日夕刊掲載)

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