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アフガン復興 ネットで助言 ユニタール広島 現地研修生に

■記者 桑島美帆

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所は25日、広島市中区の同事務所とアフガニスタンの首都カブールをインターネットで結び、ウェブ会議を開いた。今年11月に広島である研修の事前学習で、カブール会場には官僚や技術者ら研修に参加する35人が集まった。

 講師のいるシンガポールとも接続し、画面越しに約5時間、指導者の役割や企画立案方法などを指導。カブールの研修生は手元の資料も活用しながら、グループ別のロールプレーイングもした。

 研修は、復興に当たる指導者の育成を目的に、ユニタール広島事務所が2003年から広島県と広島市の助成も受けて始めた「アフガニスタン奨学プロジェクト」の一環。

 カブール会場に参加した米国系の開発組織で働くジャマール・ナシール・パシュトゥンさん(33)は「アフガンでは官民ともに人材が不足している。研修は実務的で非常に効果的だ」と感想を述べ、行政機関の広報担当ニラブ・ワエズ・アタヒさん(27)は「原爆で破壊された広島が再建をどう進めたのか、自分の目で確かめたい」と広島研修への意気込みを話していた。

(2009年8月26日夕刊掲載)

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