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5日の岩国基地航空ショー B52 飛来中止

■記者 広田恭祥

 岩国市の米海兵隊岩国基地で5日に開かれる「岩国フレンドシップデー」の航空ショーに飛来する予定だった大型戦略爆撃機B52が参加を取りやめたことが1日、分かった。B52は核兵器搭載能力があり、近隣自治体や被爆者団体が参加中止を求めていた。

 岩国市基地対策課によると、30日午前に岩国基地報道部から参加中止の電話連絡があった。中国新聞社の取材に対し、基地報道部は「スケジュールの都合。デモフライトは予定であり、変更することもある」と答えた。

 基地報道部の4月16日の発表では、B52はグアム島から岩国基地上空に飛来。滑走路上空を低空飛行し、ジャンボ機並みの機体を披露するとしていた。

 これに対し、広島、廿日市両市や広島県、広島、山口両県の被爆者団体などが相次いで同基地や外務省に中止を要請。市民団体から要請を受けていた岩国市は「1日だけのイベントだ」として中止を求めなかった。

 B52の参加中止について、山口県の被爆二世の会の寺中正樹代表は「米側は核慣れを狙ったのだろうが、強い反発を無視できなかったのだと思う」と述べた。

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