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核兵器廃絶 鳩山代表に推進要望 広島市長「好意的だった」

■記者 道面雅量

 広島市の秋葉忠利市長は7日、新政権を発足させる民主党の鳩山由紀夫代表を党本部に訪ね、核兵器廃絶と被爆者援護への積極的な取り組みを求める長崎市と連名の要望書を手渡した。

 首相就任が見込まれる鳩山代表は、9月下旬に国連総会で演説を予定する。秋葉市長は、自身が会長を務める「平和市長会議」が提唱し、2020年までの核兵器廃絶の手順を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を説明。来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で議定書が採択されるよう、国連演説などを通じて各国に働きかけるよう求めた。

 秋葉市長によると、鳩山代表は「両市の気持ちはよく分かる。これから勉強する」と述べた。市長は「大変好意的だった」と手応えを語った。

 要望は、オバマ米大統領など核保有国首脳の被爆地訪問の後押しや、被爆者救済の立場に立った原爆症認定なども盛り込んだ。長崎市からは神近宣博東京事務所長が要望に同行した。

(2009年9月8日朝刊掲載)

 

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