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APECジュニア会議 広島市で2月開催 環太平洋の未来像議論

■記者 明知隼二

 来年2~3月に広島市であるアジア太平洋経済協力会議(APEC)高級事務レベル会合に合わせ、市と中国新聞社などは「APECジュニア会議in広島2010(仮称)」を開く。域内の青少年が集まり、環太平洋地域のあるべき未来像について語り合う。

 ジュニア会議は2月21、22の両日を予定。APEC域内の21カ国・地域から16~18歳の各2人、計42人の参加を見込む。基調講演や全体会議、分科会を通じて環境や科学技術、教育問題を学び、議論する。被爆証言を聞くなど平和について考える時間も設ける。

 話し合った内容を「青少年からのメッセージ」としてまとめ、2月22日~3月7日に市内で開かれる高級事務レベル会合へ向けて発表する。

 市と中国新聞社のほか、市内の民放各社、NHKなどが実行委を設けて主催する。市は15日発表した補正予算案に負担金1150万円を盛り込んだ。事業費は3千万円を見込んでいる。

 ジュニア会議は当初、昨年9月に市内であった主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)に向け、中国新聞の連載「ひろしま国」のジュニアライターが開催を提案。河野洋平衆院議長(当時)をはじめG8の議長が賛同し、具体化は秋葉忠利広島市長に託されていた。

アジア太平洋経済協力会議(APEC)
 1989年に始まり、米国や中国、ロシア、東南アジア諸国など環太平洋の21カ国・地域が参加する。2010年の開催地が日本。11月の横浜市での首脳会議に向け、各地で関連閣僚会合がある。広島市で開かれるのは、事前調整などの役割を担う第1回高級事務レベル会合。

(2009年9月16日朝刊掲載)

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