カンボジア王立大と提携 広大歯学部 留学生受け入れ
09年9月25日
■記者 桑島美帆(プノンペン発)
広島大歯学部(広島市南区)の高田隆歯学部長(55)ら同学部の教授3人は22日、カンボジアの首都プノンペンにある王立健康科学大でスーン・パニー歯学部長(62)と会い、両大学間で学術・人材交流を実施することで合意した。11月に広島大で開く国際学会にスーン学部長を招き、正式に提携調印する。
広島大は、健康科学大へ教員や学生を派遣するなどして、最新の歯科医学や歯科医療技術を提供。来年度から同大の留学生を大学院で受け入れる準備に取り組む。高田学部長は、健康科学大に「広島大歯科研究室兼クリニック(仮称)」を共同で設置できないかも打診。「広島大で学んだ留学生が、カンボジアに帰国後も高度な研究を続けられる環境づくりを手伝いたい」と述べた。
スーン学部長は「カンボジアは内戦で多数の歯科医が殺され、30人しか生き残らなかった。戦後、若い医師を育ててきたが、歯科医の数も歯科医療技術も不十分。広島大との提携で、カンボジアの歯科医療の発展につなげたい」と応えた。
高田学部長らは、NPO法人「平和貢献NGOsひろしま」の保健医療支援団に同行。19~23日にかけて、保健省と今後の支援計画を打ち合わせたり、農村部の小学校で学生たちと歯科検診や口腔(こうくう)衛生指導に当たったりしている。
(2009年9月23日朝刊掲載)
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カンボジアで歯科検診 広島大歯学部、医師派遣へ(09年9月 8日)
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広島大は、健康科学大へ教員や学生を派遣するなどして、最新の歯科医学や歯科医療技術を提供。来年度から同大の留学生を大学院で受け入れる準備に取り組む。高田学部長は、健康科学大に「広島大歯科研究室兼クリニック(仮称)」を共同で設置できないかも打診。「広島大で学んだ留学生が、カンボジアに帰国後も高度な研究を続けられる環境づくりを手伝いたい」と述べた。
スーン学部長は「カンボジアは内戦で多数の歯科医が殺され、30人しか生き残らなかった。戦後、若い医師を育ててきたが、歯科医の数も歯科医療技術も不十分。広島大との提携で、カンボジアの歯科医療の発展につなげたい」と応えた。
高田学部長らは、NPO法人「平和貢献NGOsひろしま」の保健医療支援団に同行。19~23日にかけて、保健省と今後の支援計画を打ち合わせたり、農村部の小学校で学生たちと歯科検診や口腔(こうくう)衛生指導に当たったりしている。
(2009年9月23日朝刊掲載)
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