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平和の願い8000人に発信 「ひろしま国」展が閉幕

■記者 吉原圭介

 横浜市の日本新聞博物館で開催していた「ひろしま国」展が23日、閉幕した。47日間に約8千人が訪れ、10代の子ども記者による平和新聞などの展示を通じて、戦争や核兵器のない世界をつくるために自分たちに何ができるかを考えた。

 会場には創刊(2007年1月)から50号(今年5月)までの紙面パネルのほか、紙面で紹介したオリジナル絵本、世界の切手など約250点を展示。ジュニアライターの取材風景を撮影した映像や原爆アニメ「しんちゃんのさんりんしゃ」もビデオ上映した。

 来場者が平和メッセージを書き込んだ「世界樹」(縦0.9メートル、横3.6メートル)は2枚目がいっぱいに。「核兵器のない世界になりますように」「世界平和」などと色とりどりの字が書き込まれた。折り鶴を張った世界地図も2枚目が埋まった。

 2000年末から新聞博物館のボランティアとして企画展に携わっている川崎市の高橋清行さん(75)は「展示を見て子どもが感動する姿に初めて接した。多くの子どもが、平和の大切さや戦争はいけないということをここで学び、成長したと思う」と振り返っていた。

(2009年9月24日朝刊掲載)

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