×

ニュース

「オバマ大統領を呼ぼう」 平和教育シンポで高校生が活動報告

■記者 明知隼二

 オバマ米大統領を広島に呼ぶ活動をしている「中高生ノーニュークネットワーク広島」の高校生が26日、広島市東区の広島女学院大で開かれた全国平和教育シンポジウムに参加した。分科会「平和にとりくむ青年の集い」で活動報告し、教員や高校生約30人と意見交換した。

 ノーニューク広島の代表2人は「活動の目標はあくまで核兵器廃絶。オバマ大統領を呼ぶのは、世界を変えられるリーダーだから」との考えを示し、これまでの議論の経緯や学習内容、街頭活動などについてスライドを交えて報告した。

 会場からは「オバマ大統領は核なき世界を唱える一方、アフガニスタンで戦争を続けている。核兵器は駄目で戦争はよいのか」との指摘もあった。高校生は「矛盾は感じるが、被爆3世でもある広島の若者として、まず核兵器廃絶のためにできることをしたい」と応じた。

 また高校生の代表は「活動に参加して初めて、平和について自分から調べたり、深く考えたりするようになった。これまで関心がなかった人に、今度は私たちがきっかけを提供したい」と活動の拡大にも意欲を見せた。

 27日は午後1時から、中高生に活動への参加を呼び掛ける説明会を広島市中区の原爆資料館地下の第1会議室で開く。

(2009年9月27日朝刊掲載)

関連記事
「オバマ大統領を呼ぼう」 核廃絶へ折り鶴の輪 (09年8月29日)
オバマ氏招致スタート 広島の中高生30人 折り鶴づくり呼び掛け(09年8月 8日)
「オバマ大統領を呼ぼう」 広島の中高生 8・6に始動 (09年7月31日)

年別アーカイブ