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　原爆症認定をめぐる集団訴訟で、北海道訴訟の原告団は２８日、札幌高裁で係争中の第１陣の原告７人（うち１人は死亡）について控訴を取り下げると発表した。同集団訴訟の終結は１６日の広島訴訟に続き２件目になる。

　８月に麻生太郎前首相と全国弁護団で交わされた合意書に基づき、国はすでに原告全員を原爆症と認定。３０日に開かれる口頭弁論で原告側が国家賠償に関する控訴取り下げ書を提出し、訴訟は終結する。

　原告団の安井晃一さん（８５）は「これまで１１年間闘ってきた。政治的判断で解決できるのであれば、なぜもっと早くやらなかったのか。行政の対応にも不満はある」と怒りをにじませた。

（共同通信配信、２００９年９月２９日朝刊掲載）

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