×

ニュース

「ヒロシマ・ナガサキ議定書」 市民団体キャラバン隊が出発

■記者 東海右佐衛門直柄

 2020年までの核兵器廃絶を訴える広島の市民団体のキャラバン隊が28日、広島市中区の平和記念公園を出発した。第1陣は、被爆者2人が島根県内の14市町を4日間で巡回。首長に署名への協力を求めたり、街頭活動をしたりする。

 第1陣は、ともに被爆者の八木義彦さん(75)=安佐南区=と、磯博夫さん(68)=福山市。原爆資料館前の出発式で八木さんが「世界は廃絶へ向け熱くなっている。この機会を逃さず、訴えてきます」とあいさつした。

 松江、出雲、益田市など島根県内6市8町を訪問。平和市長会議(会長・秋葉忠利広島市長)が提唱し、2020年までの核兵器廃絶への手順を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」への賛同署名を呼び掛ける。

 市長会議は、来年5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議での議定書採択を目指している。キャラバン隊は、議定書の普及に取り組む市民団体「YES!キャンペーン実行委員会」(延本真栄子事務局長)が企画。市長会議の加盟自治体が少ない地域を中心に順次派遣する。

(2009年9月29日朝刊掲載)

関連記事
「ヒロシマ・ナガサキ議定書」テーマ 黒田征太郎さん絵本完成(09年8月 2日)
ヒロシマ・ナガサキ議定書 アートで訴え 広島で2、5日(09年7月29日)

年別アーカイブ