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欧州の記者、平和報道学ぶ 本社訪れ意見交換

■記者 二井理江

 欧州の新聞記者4人が5日、広島市中区の中国新聞社を訪れ、原爆・平和報道について川本一之社長、田城明ヒロシマ平和メディアセンター長と意見交換した。

 日本新聞協会の招きでドイツやポルトガル、イタリアなどから来日した。川本社長は、被爆地が原爆の被害者であると同時に戦争の加害者だったことも意識して報道している姿勢を紹介した。田城センター長は「地方紙であっても世界的な内容を発信できる」などと各国で核被害者らを取材してきた経験を語った。

 4人は、若い世代に戦争や復興体験を継承する方策などを質問。広島は初めてというポーランド・ジェンニック紙のアレクサンドラ・カニェフスカさん(28)は「未来の平和に向けて報道していく姿勢に勇気をもらった。自分も世界に訴える記事を書いていきたい」と話していた。

(2009年10月6日朝刊掲載)

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