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「オバマ大統領を呼ぼう」 米紙に意見広告 中高生の思いアピール

■記者 明知隼二

 オバマ米大統領に広島訪問を呼び掛ける意見広告が、8日付の米紙ニューヨーク・タイムズに掲載された。大統領の招聘(しょうへい)運動を続ける「中高生ノーニュークネットワーク広島」メンバーの思いを表現した英文のメッセージ。賛同した広島県医師会(碓井静照会長)と広島国際文化財団(山本信子理事長)が費用を負担した。

 1ページ全面を使った広告は、手紙をイメージしたデザイン。「私たちは日本の広島の中高生です」と書き出し、オバマ大統領が被爆地で原爆の恐ろしさや市民の平和を願う心に触れ、核兵器廃絶への思いを強めてほしいと呼び掛けている。

 さらに、現在世界にある約2万3千発の核兵器よりも多くの折り鶴を集めている活動内容を紹介し、「あなたを私たちの街に迎え、平和な世界のために手を取り合うことができれば、本当に誇らしい」と結んでいる。

 ニューヨーク・タイムズは平日版で104万部近くを発行。今回の掲載費用は制作費を含め約650万円。

 中高生ノーニュークネットワーク広島は、広島市内10校余りの中高生約30人がこの夏から活動を始めた。共同代表の一人、高本友子さん(16)=広島女学院高2年=は「私たちの訴えが直接米国に届いてうれしい。オバマ大統領もきっと読んでくれるのでは」と話している。

(2009年10月10日朝刊掲載)

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