×

ニュース

日本提出の核廃絶決議案 米、初の共同提案国に

 日本政府が16年連続となる国連総会での採択を目指している核廃絶決議案について、米国の国連外交筋は15日、米国が初めて共同提案国となったことを明らかにした。9年ぶりに賛成に回る見通しという。米国はブッシュ政権下で2001年から8年連続で決議に反対してきた。

 日本は15日、決議案を総会の第1委員会(軍縮)に正式に提出。今月末に同委で採決にかけられ、採択される予定。オバマ米政権の「核兵器なき世界」構想で核軍縮機運が高まりを見せる中、今回は計41カ国が共同提案国となり、過去最多の支持を集める期待が出ている。

 核保有五大国ではここ数年、棄権してきた中国の態度も注目される。

 決議案の内容は例年とほとんど同じだが、最近の核軍縮機運の高まりを「歓迎」、2010年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議を成功させることの重要性を強調している。

(共同通信配信、2009年10月17日朝刊掲載)

年別アーカイブ