×

ニュース

廃絶目標年の明示 広島市長が求める 核不拡散委報告書

■ヒロシマ平和メディアセンター編集部長 江種則貴

 広島市の秋葉忠利市長は21日の記者会見で、20日閉幕した核不拡散・核軍縮に関する国際委員会(ICNND)広島会合について「いつまでに核兵器を廃絶するのかを報告書に明示しないのは整合性に欠ける」とあらためて遺憾の意を示した。

 年明けに公表されるICNNDの報告書は、核兵器廃絶を「2025年以降の目標」と位置付ける見通し。秋葉市長は「25年までには廃絶できないというネガティブな部分は説明し、一方で廃絶期限を示さないのでは、整合性に欠け、美しくない」と述べ、明確な廃絶の目標年次を盛り込むよう求めた。

 さらに、自身が会長を務める平和市長会議が提唱している20年までの廃絶について「実現可能であり、(国際社会が)そういう政治的意思を形成していくことが大切だ」とアピールした。

(2009年10月22日朝刊掲載)

関連記事
核先制不使用宣言を要求 2025年目標大幅削減 不拡散委閉幕(09年10月22日)
「2020年核廃絶」採用困難 不拡散委 2日目討議 川口議長が示唆(09年10月20日)

年別アーカイブ