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APECジュニア会議in広島 実行委発足 

■記者 明知隼二

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)の参加国・地域の青少年が集う「APECジュニア会議in広島2010」の実行委員会が21日発足し、広島市役所で初会合があった。実行委は市と中国新聞社、市内の民放各社やNHKなどで構成。来年2月の開催に向けた準備を本格化させる。

 事務局を務める市側が、ジュニア会議の日程や計画概要を説明した。それによると、「私たちと地球の未来~平和で豊かな社会を築くために」をテーマに来年2月20~24日の5日間、広島市中区の原爆資料館東館を主会場に開催。日本以外の20カ国・地域から各2人、日本から4人の計44人の参加を見込む。

 詩人のアーサー・ビナードさんが基調講演。参加者は10人程度のグループに分かれ、それぞれの日常生活を題材に環太平洋地域の共通課題や解決策について英語で意見を交わす。原爆資料館を見学し、被爆証言を聞くなど核兵器の問題についても学ぶ。

 最後に「青少年からのメッセージ」としてまとめ、広島市で同時期にあるAPEC高級事務レベル会合の参加者に伝える予定だ。

 実行委は22日から、国内参加者4人の募集を始める。英語で意見発表や議論ができる高校生相当の年齢の人が対象。応募用紙は広島市のホームページから入手でき、英文で志望動機を書いてメールや郵送で申し込む。11月10日必着。市平和推進課Tel082(242)7831。

(2009年10月22日朝刊掲載)

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