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中東の戦争伝え「真実見抜こう」 森住さん、舟入高で講演

■記者 明知隼二

 フォトジャーナリストの森住卓(たかし)さん(58)=写真右端・東京都日野市=が22日、広島市中区の舟入高に招かれて講演した。中東の戦争被害をとらえた写真に1、2年生約70人が見入った。

 森住さんは、湾岸戦争などで劣化ウラン弾が使われたイラクで、がんを発症したりする子どもが増えている実態や、クラスター爆弾の不発弾により手足を失ったアフガニスタンの子どもたちを現地で撮影。これらの写真を見せながら、「日本での報道と現地の状況との間にギャップがある。何が真実か、自分自身で判断してほしい」と語りかけた。

 2年山野優祈さん(17)は「実際に写真を見て衝撃を受けた。今日知ったことをより多くの人に伝える方法を、自分なりに考えたい」と話していた。

(2009年10月23日朝刊掲載)

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