×

社説・コラム

『ワレオモウ』 大州中2年 古本万貴さん 平和の歌に新たな歌詞

原爆の実態伝えたい

 ちゅーピー中学生・高校生新聞特別号「学ぼうヒロシマ」を使った授業で6月、私の先輩たちが2002年に作った平和の歌「ねがい」の新しい歌詞を考えました。平和学習の感想を盛り込んでいて、音楽の時間などに歌い続けてきた歌です。

 授業ではまず、記事を基に被爆証言について学びました。原爆の爆風で割れたガラスが、体中に刺さったという話がありました。被爆者が年齢を重ね、原爆や戦争の恐ろしさを直接知る人は少なくなります。でも、私たちが受け継ぐことはできる。全国や世界、自分より年下の世代に伝えていきたいです。

 歌詞づくりは、グループに分かれて意見を出し合いました。「なぜ戦争が起きたのだろう。なぜいまでも内戦で苦しんでいる人がいるんだろう」。そんなことを考えながら歌いました。ことしも、8月6日がやってきます。被爆体験を聞いたり、文章を読んだりして、平和についてこれまで以上に深く考える夏にしたいです。

(2013年7月8日朝刊掲載)

年別アーカイブ