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核廃絶 米で訴え 

NYで原爆展始まる

 原爆の惨状を写真などで示す「原爆展」が26日夜、米ニューヨークの教会で約2週間の予定で始まり、開幕式で被爆者の岡田恵美子さん(72)=広島市東区=が被爆体験を証言、核の廃絶を訴えた。

 米国での原爆展は2007年から、財団法人広島平和文化センターが各地での主催者に資料を提供する形で開かれ、今回は平和推進団体の「ニューヨーク平和映画祭」などが主催。在住日本人や日系人、米国人ら約60人が証言に耳を傾けた。

 広島に原爆が投下された時に8歳だった岡田さんは、スクリーンに映し出された地図や写真、絵などを使って当時の様子を説明。オバマ米大統領が「核のない世界」を提唱したことについて「勇気あるメッセージに感動した」と期待を示した。


被爆者映画 国連で上映

 広島、長崎で被爆した103人が世界一周航海で核兵器廃絶を訴える様子を収めたドキュメンタリー映画「フラッシュ・オブ・ホープ(希望の光)―世界をまわるヒバクシャたち」が26日、ニューヨークの国連で初上映された。

 映画は、103人がベトナムやフランス領ポリネシアのタヒチ島など20カ国を129日間かけて訪れ、核実験や戦争の被害者と体験談を語り合う姿を、資料映像やアニメ、科学者の証言を交えて伝えている。コスタリカ出身の映画監督エリカ・バニャレロさん(28)が制作した。

(共同通信配信、2009年10月28日朝刊掲載)

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