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社説・コラム

2013参院選 1票を託す ヒュッテ桂谷ランプの宿主宰 佐伯清美さん

佐伯清美さん(84)=山口市小郡上郷

自然エネ政策 実行して

 自然エネルギー活用を推進する政策を実行できるかが投票基準。福島の問題が片づいていない中で、原子力エネルギーに頼り続ける原発再稼働は納得がいかない。最大の環境破壊にもつながる。

 ランプの宿は年間約3千人を受け入れ環境問題や自然の力などを伝えている。6月には福島県飯舘村の方が泊まり、現地の悲惨な状況を聞いた。「被災者ではなく被曝(ひばく)者」という言葉が今も胸に響く。再稼働の前に復興に取り組むべきだ。ランプの宿は少しでも力になろうと、カンパを募り8月に同村の小学生10人を迎える。

 中山間地域再生の政策も投票基準。株や景気の話ばかりで里山が置き去りにされている。限界集落や手入れが行き届かない山が増え続ける地方の現状に目を向けるべきだ。里山が荒れれば川や海も荒れ、自然全体が荒れるのだから。(藤田龍治)

(2013年7月17日朝刊掲載)

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