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廿日市市 前向き姿勢 五輪検討委 広島市長が参加要請

■記者 山本秀人、滝川裕樹

 広島、長崎市の2020年夏季五輪招致検討で、広島市の秋葉忠利市長は5日、廿日市市の真野勝弘市長を訪ね、招致検討委員会への参加を要請した。真野市長は、被爆地での五輪開催について「意義がある」と話し、参加に前向きな姿勢を示した。

 五輪の複数都市開催を目指す広島市が、県内の自治体に参加を呼び掛けるのは初めて。

 両市長は、廿日市市役所の市長応接室で非公開で懇談した。終了後、真野市長は「廿日市市は広島、長崎市に次いで被爆者が多い。平和をキーワードに五輪を開催するのは意義がある。初めて正式要請があったので、参加を前向きに検討していきたい」と述べた。

 秋葉市長は「廿日市市は平和問題に熱心に取り組んでこられ、五輪開催の趣旨を理解いただいた」と手応えを強調した。市は今後も、近隣の自治体に参加や協力を要請する方針。

(2009年11月6日朝刊掲載)

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