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広島大歯学部とカンボジア王立大 復興支援へ交流協定

■記者 林淳一郎

 広島大歯学部とカンボジア王立健康科学大歯学部は7日、広島市内で学術交流協定を交わした。広島大は来年度から留学生を受け入れる計画で、歯科医師不足が深刻なカンボジアの復興を支援していく。

 双方の高田隆、スーン・パニー両学部長が、留学生受け入れ、教員・学生の相互交流、医療援助など5項目の協定書に署名した。高田学部長によると、健康科学大に「広島大歯科研究室兼クリニック(仮称)」を設け、治療や歯学教育・研究を進める構想もあるという。

 カンボジアでは1970年代からの内戦などで歯科医師が減少。スーン学部長は「国内の歯科医は400人まで増えているが、まだ不十分。今回の協定を医師の数や技術アップの弾みにしたい」と期待している。

 引き続き広島大歯学部は8日、カンボジアも含めたアジア・太平洋地域11カ国17校の大学歯学部長と広島市内で会議を開き、単位互換などの連携策を協議する。

  (2009年11月8日朝刊掲載)

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