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中高生が平和宣言作成 広島と長崎 HPなどで発信へ

■記者 明知隼二

 核兵器廃絶を目指して活動する広島と長崎の中高生が合同で「平和宣言」づくりに取りかかった。廃絶に取り組むことを自分たちの「使命」と位置付け、11月中にも文案を固めてホームページ(HP)などで発信する。

 宣言を準備しているのは7、8両日に広島市内で交流会を開いた長崎の「高校生1万人署名活動実行委員会」と広島の「中高生ノーニュークネットワーク広島」の両団体。長崎側の3人からの提案に広島側の12人も意気投合し、原爆の悲惨さや日本の戦争加害などの論点を出し合いながら素案を書き上げた。

 素案は、被爆者が今なお苦しみ続ける事実を指摘し「核兵器廃絶の必要性を訴えるのは、被爆地で生まれ育った私たちの使命」と宣言する内容。長崎北高2年の林田光弘君(17)は「広島と長崎の思いは一つだとアピールしたい」と意気込む。

 電子メールなどで意見交換しながら完成させ、両団体のHPや互いの学校などで宣言を広める。英訳して米国の高校に届けることも計画している。

(2009年11月10日朝刊掲載)

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