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被爆者健診で協力約束 ブラジルの医師会 日伯協会と交流

■記者 衣川圭

 ブラジル・サンパウロ州のパウリスタ医師会の医師3人が9日夜、広島市中区のホテルで広島日伯協会の会員約50人と交流した。県が現地で実施する被爆者健診への協力を約束した。

 ジョージ・カルロス・マハド・クーリ会長(56)は「被爆者医療を充実させたい」とあいさつ。県医師会長も務める碓井静照協会長には「州内の健診病院を現在の2カ所から増やす」と話した。

 ブラジル在住の被爆者約160人の大半が、同州で暮らす。県は1985年からほぼ隔年、同州で被爆者健診を実施。両医師会は昨年6月に姉妹縁組を結んでいる。

 一行は6日から3泊4日の日程で広島市を訪問。8日は、西区の広島医師会館であった広島医学会総会で、いち早く経験した母国の新型インフルエンザ流行について「妊娠9~12週の妊婦の重症化が目立った」と報告した。

(2009年11月11日朝刊掲載)

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