×

ニュース

被爆地訪問 オバマ氏意欲 ヒロシマ 歓迎と期待

■記者 吉原圭介

 オバマ米大統領が被爆地訪問の意向を示したことに広島の被爆者たちは10日、歓迎の声を上げた。

 広島県被団協(坪井直理事長)の木谷光太事務局長(68)は「被爆65年となる来年の訪問実現に期待したい。意欲を示しただけでも高く評価すべきだ」。もう一つの県被団協の金子一士理事長(84)も「今回は時間が限られ、難しいと思っていた。訪問の際にはしっかりと被爆者の声を聞き、慰霊碑を訪れてほしい」と理解を示す。

 大統領に3度の手紙で訪問を要請してきた元原爆資料館長の高橋昭博さん(78)は「ぜひ来年8月6日に広島から世界に、核兵器全廃への決意を発信してほしい」と期待する。

 若い世代も喜ぶ。昨年秋から訪問を呼び掛けてきた中国新聞の定期連載「ひろしま国 10代がつくる平和新聞」のジュニアライターで東広島市の黒瀬中3年大友葵さん(15)は「米国大統領が広島に来ることはあり得ないと言われていた。広島のみんなの思いで実現に近づけた」。

 中高生ノーニュークネットワーク広島の共同代表で広島女学院高2年中垣友里さん(17)も「強いメッセージを被爆地で発信してもらうため、運動をより強化したい」と意気込んでいた。

(2009年11月11日朝刊掲載)

関連記事
被爆地訪問「在任中に」 オバマ大統領が意欲(09年11月11日)
オバマ大統領 被爆地訪問 広島・長崎市長 連名コメント (09年11月11日)
被爆地訪問オバマ氏意欲 「実現への鍵」識者に聞く(09年11月11日)

年別アーカイブ