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米に医師4人派遣へ HICARE 最新医療テーマ 3市で研修会

■記者 東海右佐衛門直柄

 広島県、広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は12月2~9日、県医師会の碓井静照会長たち被爆者医療に詳しい医師4人を米国に派遣する。現地で医療関係者の研修会を開く。

 碓井会長、広島赤十字・原爆病院の土肥博雄院長▽放射線影響研究所の児玉和紀主席研究員▽県医師会の松村誠常任理事―の医師4人に、HICARE職員2人が同行する。

 被爆者が住むシアトル、サンフランシスコ、トーランスの3市で研修会を開催。原爆後障害の統計調査や最新の被爆者医療をテーマに講義する。現地の医師や看護師は計300人程度が参加する見通し。

 さらに、広島でHICAREの研修を既に受け、現地で働く医師に呼び掛け、ニーズに沿った被爆者医療について意見を交わす。

 HICAREは、1991年から広島市内の病院などに海外の医療関係者を受け入れ、研修を実施している。海外に出向いて研修会を開くのは、2007年のブラジルに続き2回目。

(2009年11月12日朝刊掲載)

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