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ヒロシマ・ナガサキ 議定書テーマの絵本 販売1万部突破

■記者 東海右佐衛門直柄

 2020年までの核兵器廃絶の道筋を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」をテーマにした絵本の販売部数が、発売約3カ月半で1万部を突破した。広島市の市民団体「Yes!キャンペーン実行委員会」が16日に市役所で会見し、報告した。

 被爆者のメンバーが議定書をPRする全国キャラバンで販売。これまでに北海道、東京、埼玉、神奈川、兵庫、岡山、鳥取、島根の8都道県を訪問した。延本真栄子代表は「廃絶へのうねりを感じる」と強調した。

 絵本は、専門用語を分かりやすい言葉にして、イラストレーター黒田征太郎さんの絵を交えて理解を深める内容。実行委は1万部を増刷する予定。また、来年5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議での議定書採択を目指し、日本政府に議題として提案するよう働き掛ける。

(2009年11月17日朝刊掲載)

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