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米大統領の招請活動報告 中区で全国高校生集会開幕

■記者 明知隼二

 平和や社会問題について高校生が意見を交わす「平和・人権・民主主義を考える第45回全国高校生集会」が21日、広島市中区の原爆資料館東館で始まった。広島や岡山、京都などから約200人の生徒たちが集まった。23日まで。

 開会集会では、核兵器廃絶を目指す「中高生ノーニュークネットワーク広島」のメンバーが、市民が折った折り鶴をオバマ米大統領に届けて広島訪問を呼び掛ける活動について報告。広島学院高1年馬上拓也君(16)と修道高1年二井谷勇祐君(16)が「核兵器をなくすという目標に共感してくれた人たちの思いを大統領に直接届けたい」と熱意を語った。

 続いて広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長が講演した。国内外に広がる貧富の差や核兵器をめぐる国際情勢に触れ、「競争や暴力に基づく戦争文化を否定するため、皆さんに声を上げてほしい」と語りかけた。

 集会は各地の生徒代表らでつくる実行委の主催。22、23日は安芸区の広島国際学院大に会場を移し、分科会や交流会を開く。外国人労働者や裁判員制度、日韓の歴史など普段の学習内容を報告し合い、高校生の視点で議論を深める。

(2009年11月22日朝刊掲載)

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