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ひろしま子ども議会に呼応 宮崎の生徒 平和誓う 中区

■記者 東海右佐衛門直柄

 宮崎県の日向市立富島中の2年生183人が24日、広島市中区の平和記念公園で原爆の子の像に折り鶴をささげ、「平和の誓い」を発表した。修学旅行の児童、生徒に対し、被爆地での意見発表を呼び掛ける市の企画「ひろしま子ども平和議会」に応じた。

 生徒は、事前に学んだ原爆被害や戦争の悲惨さなどを発表。人を傷つけない▽平和な毎日に感謝する▽いま、生きていることを大切にする▽一人一人が平和な未来を生きる―の4項目の誓いを代表者が読み上げ、全員で復唱した。生徒会長の小園恵人さん(14)は「原爆ドームを見て、平和の尊さを実感した。戦争のむごさを語り継がなければと思った」と話していた。

 市が企画している平和議会は、事前学習や発表を通して核兵器廃絶を願う被爆地の願いを知ってもらうのが目的。県内外8校・団体が今年の8月6日、中区の広島国際会議場で初めて開催した。平和推進課によると、本年度はあと5校程度が平和記念公園や市議会本会議場を会場に開く予定という。

(2009年11月25日朝刊掲載)

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