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NYで原爆展 訴え届いた 現地で活動の田中さん、広島で報告

■記者 馬上稔子

 米ニューヨークで平和活動を続ける田中有美さん(41)が25日、広島市中区の原爆資料館でスティーブン・リーパー広島平和文化センター理事長と会い、現地で10月に開いた原爆展について報告した。

 原爆展はニューヨーク市内の教会で2週間にわたって開き、原爆資料館ピースボランティアの岡田恵美子さん=広島市東区=も駆け付けて被爆体験を語った。田中さんはリーパー理事長に、8歳の少年から寄せられた「(原爆を)二度と使わないで」の感想など来場者アンケート結果を紹介した。

 来年5月にニューヨークの国連本部である核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、リーパー理事長が「ぜひ協力を」と要請すると、田中さんは「広島から訪れる人の通訳などでお手伝いをしたい」と話していた。

 横浜市出身の田中さんは2005年、NPT再検討会議の会場を訪れて以来、商社に勤める傍ら、原爆被害の実態を伝える活動に取り組んでいる。日英両語で自ら原爆詩を朗読。協力者を募って07年から「ニューヨーク平和映画祭」も始めた。

(2009年11月26日朝刊掲載)

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