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国連特別代表が原爆資料館見学 「ソマリア復興の参考に」

■記者 馬上稔子

 ソマリア担当国連事務総長特別代表のアフメド・オルドアブダラ氏(69)=モーリタニア出身=が30日、広島市中区の原爆資料館などを見学した。外務省の招きで来日中で、20年近く内戦が続くソマリアの復興の参考にと広島訪問を希望した。

 資料館では、約1時間半かけて原爆投下の経緯などのパネルを一枚一枚じっくりと読んだ。戦後復興のコーナーでは、海外からの支援や道路整備の様子などについて興味深そうに展示に見入っていた。

 見学後、オルドアブダラ氏は「破壊された日本が復興し、世界有数の大国になったことに感銘を受けた。ソマリアに戻り、国が強くなるためには、平和や経済分野での発展が不可欠だと伝えたい」と話していた。

(2009年12月1日朝刊掲載)

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