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被爆地から9条の重み発信 世界会議ヒロシマでノーベル受賞者講演

■記者 久保田剛

 「9条世界会議ヒロシマ」が5日、広島市中区のアステールプラザであった。戦争放棄をうたった憲法9条の意義を、被爆地から国内外に発信していく「大切さ」を約1200人が確認した。

 園児ら約150人が結成した「コーラス9」の合唱で幕開け。北アイルランドの紛争解決に尽力し、ノーベル平和賞を受賞した平和活動家メイリード・マグアイアさんが講演し「国々が互いに殺し合わない責任を負うよう、被爆者らヒロシマの声を世界に届け続けて」と訴えた。

 専門家ら4人が発言。広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長が「9条を守る戦いは平和を救う戦い」と呼び掛けた。最後に「9条の心を世界の人々に伝えたい…次世代の人々に届けたい」とのヒロシマ宣言を採択した。

 千葉市で5月4-6日に開催された「9条世界会議」との連携イベント。平岡敬前広島市長ら3人を共同代表とする実行委員会が主催した。

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