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米で被爆者医療支援 HICARE派遣団が出発

■記者 東海右佐衛門直柄

 県、広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の米国派遣団が2日、広島市を出発した。現地の医療関係者に被爆者医療のノウハウを伝え、在米被爆者の支援につなげる。

 派遣団は、被爆の後障害に詳しい医師4人と、HICAREの職員2人で構成。JR広島駅(南区)であった出発式では、団長を務める広島県医師会の碓井静照会長が「世界の被爆者の支援に役立つよう力を尽くしてきます」とあいさつした。

 一行は米国で被爆者が比較的多い米西部のシアトル、サンフランシスコ、トーランスの3市の病院などで研修会を開催。医師たち計約200人に被爆の後障害や最新の被爆者医療について講義したり、現地の課題を聞き取ったりして9日に帰国する。HICAREが海外で医療研修会を開くのは2007年のブラジルに続き2回目。

(2009年12月3日朝刊掲載)

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