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核物質の防護強化で一致 安保サミット準備会合

 核テロ阻止に向け、核兵器に転用可能な物質や関連施設を保全・防護する「核セキュリティー」体制を強化するため、オバマ米大統領の提唱で来年4月にワシントンで開催される「核安全保障サミット」の準備会合が3日、外務省で開かれ、日米など43カ国の高官らが出席、核物質の防護強化促進で一致した。外務省幹部が会合後に記者団に明らかにした。

 鳩山由紀夫首相は同日夕、官邸で記者団に対し「日本がリーダーシップを発揮できるよう努力すべきだ」と述べ、被爆国の立場からサミット成功に向け、取り組みを強めていく意向を示した。

 「原子力ルネサンス」と呼ばれる原発導入国の拡大や核軍縮進展による兵器解体に伴い、防護措置が必要な核物質や施設の増加が見込まれており、サミットでは核物質の盗難や密売の防止など具体的措置を検討、体制強化に向けた各国指導者の政治的意思を確認する。

(共同通信配信、2009年12月4日朝刊掲載)

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