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チェコ上院議長 原爆資料館見学

■記者 馬上稔子

 チェコのプシェミスル・ソボトカ上院議長(65)が3日、広島市中区の原爆資料館を見学し、「忘れられない経験になった。各国政治家は広島を訪れるべきだ」と感想を話した。

 前田耕一郎館長から原爆被害の説明を受けながら館内を回ったソボトカ議長は、今年4月のチェコ・プラハでのオバマ米大統領の演説に触れ、「(核兵器の脅威は)世界中に響く大きな警報だ。共同で核兵器禁止のために努力しなければならない」と力を込めた。

 ソボトカ議長は参議院の招きで11月30日に来日。広島訪問は議長本人の強い希望という。一行は資料館に続いて原爆慰霊碑に花をささげ、母国出身の建築家ヤン・レツル氏が設計した原爆ドーム(旧広島県物産陳列館)も見学した。

(2009年12月4日朝刊掲載)

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