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イラク復興へ 専門家を育成 ユニタール広島 知事に計画説明

■記者 馬上稔子

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所は2011年から、イラクを対象に戦後復興のスペシャリスト育成プログラムを始める。アレクサンダー・メヒヤ所長が9日、広島県庁を訪れ、湯崎英彦知事に計画を説明した。

 プログラムはイラク政府関係者ら50人程度を対象に、公的政策と戦後復興の2分野にわたる研修を実施する。ユニタール広島事務所が2003年から毎年実施している「アフガニスタン奨学プロジェクト」と同様に、半年程度の期間とし、広島で復興ぶりを実地に学ぶ研修も行う。

 湯崎知事は「平和のためにできる限り努力することは私たちの役目だ。広島の復興をじかに見て、研修生らに希望を持ってほしい」と述べた。

 アフガニスタン対象のプロジェクトはこれまでに官僚ら約180人が参加し、研修後は戦後復興や平和構築を担っている。

(2009年12月10日朝刊掲載)

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