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平和願う 子どもアート 中区で展示即売 11ヵ国から242点

■記者 田中美千子

 戦争や災害などで親を失い、施設で暮らす海外の子どもたちの絵を展示即売する「アートパーティ」が18日、広島市中区の県民文化センターで始まった。無料。22日まで。

 インドやペルーなど11カ国の計242点が並ぶ。明るい色彩の風景や人物の絵のほか、地震で倒壊した町並みや栄養失調の子どもを描いた作品もある。

 復興した被爆地広島の精神を受け継ぎ、住民が建てたパキスタン北東部の「サダコ小学校」も初参加。紛争や地震で貧困にあえぐ児童が、26点を出品した。西区の自営業山県香織さん(28)は「平和への願いが伝わってくる」と見入っていた。

 市内のNPO法人「ANT―Hiroshima」などでつくる実行委が開き、今年で7回目。作品の価格は、購入者が1点千円以上で決める。収益は全額、参加施設に贈る。午前11時~午後7時(22日は同5時)。

(2009年12月19 日朝刊掲載)

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