×

ニュース

散策手助け 被爆樹マップ 平和公園などで無料配布

■記者 藤村潤平

 被爆樹木の保存活動を支援する「緑の伝言プロジェクト」(中国新聞社、中国博報堂主催)の一環で「被爆樹マップ」が完成した。23日から広島市中区の平和記念公園などで無料配布が始まった。市民や観光客が市内各地にひっそりとたたずむ被爆樹木を巡る手助けになる。

 縦19センチ、横83センチ。市が登録する、爆心地から約2キロ圏内の被爆樹木約170本のうち、主に爆心地の北東にある40本を紹介している。樹高や幹回り、被爆時のエピソードなども盛り込んでいる。

 子ども2人と平和記念公園のアオギリを訪れた西区己斐上の主婦戸成満里子さん(36)は「散歩のときに子どもに話して聞かせたい。平和を大切に思う心を育てるのに役立つ」と喜んでいた。

 5千部を配布する。平和記念公園のレストハウスのほか、JR広島駅南口と新幹線口、中区の紙屋町地下街シャレオの案内所などで手に入る。「緑の伝言プロジェクト」は被爆樹木の見学ツアーを開いたり、保存の意義を伝えるポスターを市内の小中高校に配ったりしている。

(2009年12月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ