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支える ようこそAPECジュニア会議 <2> 宮島ガイド

■記者 村島健輔

魅力や歴史 英語で紹介  「相手が何に関心を寄せるかを注視して。Why(なぜ)を大切に」。広島県府中町、安芸府中高の教室。ひろしま通訳・ガイド協会の畝崎雅子さん(52)の助言に、国際科2年生44人が耳を傾けた。

 生徒たちは22日、APECジュニア会議の参加者が宮島(廿日市市)を訪れる際に英語で案内する。昨年12月から、教諭たちが作成した独自の「宮島検定」に取り組み、英語版パンフレットも読み込んで、世界遺産の島について知識をたくわえてきた。

 実践アドバイスを受けようと招いた畝崎さん。生徒たちは、厳島神社についての知識をしっかり身につけておくこと、相手に名前を覚えてもらうとコミュニケーションが取りやすいことも学んだ。

 「国際人」を目指す生徒たち。学校では普段から、テレビ会議で海外と交流するなど異文化理解を進める。オーストラリア研修旅行もある。

 それでも今回は、慣れぬガイドを英語でこなす。岩沢まりかさん(16)は「不安は大きいけど、宮島の歴史と自然の美しさをしっかり伝えます」と誓っていた。

(2010年2月3日朝刊掲載)

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