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支える ようこそAPECジュニア会議 <4> 密着取材

■記者 明知隼二

「生の声」引き出す努力

 広島なぎさ中・高校(広島市佐伯区)国際部の4人がノートパソコンを囲んだ。「参加者の気持ちを引き出すには、どう質問すればいいかな」。4人はAPECジュニア会議を密着取材し、全体の報告書づくりを担う。

 基調講演やワークショップの内容に加え、アンケートや取材で参加者の感想を丹念に聞き取り、A4判96ページと分厚い報告書にする計画だ。写真や手書き文字も交じえ、読みやすい編集を心掛けようと話し合っている。

 部長の高校2年藤井健太君(17)は昨夏、研修旅行でマレーシアを訪れ、現地の家族生活を取材してリポートにまとめた経験がある。「質問を考える過程が大事。参加者の生の声を引き出したい」

 高校1年岩田皆子さん(16)は、参加者が平和記念公園(中区)を見学して原爆被害に触れる場面に注目する。「かしこまった感想だけでなく、ふとこぼれた素直な思いを記録したい」

 城北高(東区)祇園北高(安佐南区)廿日市西高(廿日市市)の写真部員たちも撮影班として加わり、アジア太平洋地域から集まる同世代の素顔に迫る。

(2010年2月5日朝刊掲載)

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