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「イランで核軍縮会議」 核交渉責任者ジャリリ氏 広島市長に構想説明

■記者 吉原圭介

 来日中のイランの核交渉責任者、サイード・ジャリリ最高安全保障委員会事務局長(44)は24日、広島市を訪れ、核軍縮・核不拡散に関する国際会議を首都テヘランで開催する構想を明らかにした。

 日程など詳細は決まっていないが、各国の有識者らに参加を呼び掛けるという。広島市役所に秋葉忠利市長を訪ねたジャリリ氏は、会議の趣旨を説明したうえで招待する意向を伝えた。秋葉市長は謝意を述べた。

 ジャリリ氏はこれに先立ち中区の原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に花を手向けた。12歳で被爆した池田精子さん(77)=広島市安芸区=から当時の惨状を聞き、「広島が発する最も重要なメッセージは米国の核兵器の廃絶だ。オバマ大統領は一日も早く広島を訪れ、自分の国が何をしたのかを直視し、広島そして日本、世界の人々に謝罪するべきだ」と話した。

(2009年12月25日朝刊掲載)

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