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平和を祈り 銅板折り鶴 市工高生、広島市に72羽

■記者 桑田勇樹

 市立広島工業高(南区)機械科3年の生徒7人が6日、市役所を訪れ、銅板を加工した「平和の折り鶴」の置物72羽を寄贈した。市は、被爆地を訪れた海外の政治家や駐日各国大使への記念品として活用する。

 折り鶴は高さ約5センチ、横幅約15センチ。約11センチ四方の銅板を工具で曲げたり、たたいたりして形を整えた。2005年度から板金技術を学ぶ機械科の生徒が授業で取り組んでいる。

 一昨年11月に市内であった催しで生徒の作品を見た秋葉忠利市長が、記念品としての制作を同高に打診。本年度の3年生が昨年4月から作ってきた。最近では1羽を30分~1時間で完成できるまでに上達したという。

 折り鶴の置物を受け取った秋葉市長は「心がこもっていて素晴らしい。大切なお客さまに贈りたい」と感謝。代表で手渡した古川隆亮さん(18)は「核兵器廃絶や平和を祈って一羽一羽作った。世界中に飛び立って思いを届けてほしい」と願っていた。

(2010年1月7日朝刊掲載)

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