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パラグアイ外相 広島訪問 原爆資料館見学

■記者 馬上稔子

 パラグアイのエクトル・ラコグニャタ外相が20日、広島市中区の原爆資料館を見学した。核兵器被害を目の当たりにし「世界から戦争をなくすことが政治家としての使命だ」と話した。

 前田耕一郎館長の案内で約1時間かけて館内を巡った。原爆被害を伝える市街地のパノラマ模型や写真パネルに見入り「当時の人口は」「警告はなかったのか」などと質問。さらに平和市長会議の活動を伝えるパネルを読み、現在、サンロレンソ市だけが加盟している母国から「市長たちを送りだし、協力したい」と力を込めた。

 ラコグニャタ外相の被爆地訪問は初めて。原爆慰霊碑に花をささげ、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館も見学した。

(2010年1月21日朝刊掲載)

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