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日米市民、NPT後押し 100日前イベント 広島-NYテレビ会議

■記者 馬上稔子

 核拡散防止条約(NPT)再検討会議の100日前にあたる23日、日米の市民団体が広島市中区の原爆資料館と、会議の舞台となる米ニューヨークをテレビ会議システムで結んで交流した。連携を深め、市民レベルで会議を盛り上げようと企画。期間中の協力などを申し合わせた。

 2020年までの核兵器廃絶への道のりを描いたヒロシマ・ナガサキ議定書への賛同を呼び掛ける「Yes!キャンペーン実行委員会」(延本真栄子代表)が主催。ニューヨークでは、現地の日本人や米国人アーティストらでつくる「ピカドンプロジェクト」が参加した。

 資料館では、集まった約100人を前に、実行委のメンバーたちが議定書をテーマにした絵本を朗読。ニューヨークの参加者は英語版を読んでこたえた。現地の様子はステージ上の大型モニターに映し出された。

 また広島県被団協(坪井直理事長)や「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」など、5団体は現地で原爆展や核の被害を訴えるワークショップなどを開く計画を発表した。

 訪れた金森勝美さん(66)=東区=は「核兵器廃絶の願いが世界に広まる中、市民一人一人が立ち上がらなければいけないと感じた。私に何ができるか考えたい」と話していた。

(2010年1月24日朝刊掲載)

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