×

ニュース

ネバダデーで座り込み 県原水禁、核兵器廃絶訴え 中区

■記者 東海右佐衛門直柄

 米国が1951年にネバダ州で初めて核実験をした日に当たる「ネバダデー」の27日、県原水禁のメンバーが広島市中区の原爆慰霊碑前に座り込み、核兵器廃絶を訴えた。

 午後0時15分から30分間の座り込みには被爆者たち約70人が参加。「核実験全面禁止を求める国際共同行動」と書いた横断幕も掲げた。県被団協の坪井直理事長(84)は、5月に米国ニューヨーク市である核拡散防止条約(NPT)再検討会議を念頭に「あらゆる手段で廃絶を訴えなければいけない」と呼び掛けた。

 ネバダ核実験場の閉鎖▽NPT再検討会議の成功▽核兵器の研究、開発、実験、配備の反対―など9項目のアピール文を採択し、慰霊碑に向かって全員で黙とうした。

 また、県原水禁は同日の理事会で、NPT再検討会議に被爆2世や労組代表たち11人を派遣すると報告。原水禁国民会議の代表団の一員としてニューヨークでデモ行進に参加する。

(2010年1月28日朝刊掲載)

関連記事
「ネバダデー」 核なき世界へ被爆者ら座り込み(09年1月29日)

年別アーカイブ