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中山さんら3人に奨励賞 広島国際文化財団

■記者 鈴木大介

 広島国際文化財団(山本信子理事長)は28日、地道な国際交流活動に贈る第12回国際交流奨励賞に3人を選んだ。

 フランス人オディール・ルオーさん(75)は14年前から、毎年8月6日に合わせて平和記念公園(広島市中区)を訪れ、原爆供養塔の清掃奉仕を続けている。昨年は、文通相手である安佐南区の中学生と清掃した。

 東区出身の中山実生(みおい)さん(32)は2005年、路上で生活する子どもが通える学校をインド南部のバンガロールに設立。原爆をテーマにした演劇を子どもとつくり、学校などを巡って上演している。

 福山市の能楽師大島衣恵さん(35)は昨年12月、ロンドンやパリなど欧州4都市で新作英語能の舞台に挑んだ。言葉や国の違いを超えて能の魅力を伝える。

 受賞者は中国新聞と中国放送が昨年制作した記事や番組から選んだ。表彰式は2月に中国新聞ビル(中区)で開き、賞状と奨励金10万円を贈る。

(2010年1月29日朝刊掲載)

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