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ジュノー博士 パネルに功績 東区4ヵ所で展示

■記者 鈴木大介

 広島市東区にある4金融機関の牛田支店が一斉に、ロビーなどでスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)のパネル展を開いている。被爆直後の広島へ医薬品を運んだ功績をたたえる。2月20日ごろまで。無料。

 広島銀行、もみじ銀行、広島信用金庫、JA広島市の各牛田支店が開催。うち広島信金は縦0.9メートル、横1.8メートルのパネル2枚をロビーに掲げている。

 1枚は、ジュノー博士が連合国軍総司令部(GHQ)を説得して、医薬品15トンを届けた経緯を紹介。もう1枚は同区のNPO法人などでつくる「アニメ・ジュノー制作委員会」が今春完成を目指す、人間愛に満ちた生涯を描くアニメ映画を紹介している。

 同時開催は、同委員会の津谷静子代表(54)が呼び掛けた。訪れた会社員熊田健さん(34)=東区=は「被爆者を救った人について、市民はもっと学ぶべきだ」と話していた。

(2010年1月29日朝刊掲載)

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