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中高生平和宣言 世界中の首脳へ 広島と長崎 作業分担 来月にも発送

■記者 明知隼二

 昨年11月に共同で平和宣言をつくった広島と長崎の中高生たちが30日、宣言文を世界のすべての国・地域の首脳に届けることを決めた。作業を分担し、2月中の発送を目指す。

 「中高生ノーニュークネットワーク広島」の約10人と、長崎から訪れた「高校生1万人署名活動実行委員会」の3人が広島市中区の市青少年センターで意見交換。国連加盟国に台湾、パレスチナを加えた194カ国・地域の首脳全員に宣言文を送ることを申し合わせた。

 「世界中のすべての人へ」と題した宣言文は、被爆地の中高生が核兵器廃絶への思いをつづり、平和の実現に向け行動を誓う内容。すでに英語や中国語、アラビア語など9言語に翻訳した。今後、日本語も加えて冊子にまとめ、現地政府か日本国内の大使館に送る。

 長崎北高2年の林田光弘君(17)は「政治を動かす人たちに被爆地の思いを届け、変化の可能性にかけたい」と意気込んでいた。

(2010年1月31日朝刊掲載)

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