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各国元首脳ら核廃絶を討議 広島で4月OBサミット

■記者 金崎由美

 各国の元首脳らが集まる「インターアクション・カウンシル(OBサミット)」総会が4月18~20日の3日間、広島市内で開かれる。軍縮研究者らも含め27カ国の約50人が核兵器廃絶への道筋を討議する。スウェーデンのカールソン、カナダのクレティエン両元首相やイランのハタミ元大統領らが参加する予定。国内からは福田康夫、村山富市両元首相が出席する。

 開会式は広島国際会議場(中区)で開き、オーストラリアのフレーザー元首相が基調講演。米紙への寄稿で「核兵器のない世界」を訴えたサム・ナン元米上院議員の講演もある。式に先立ち、参加者は原爆資料館を見学し、被爆体験を聞く。

 2日目以降は会場を南区のホテルに移し、非公開で意見交換。核兵器廃絶に向けた「広島宣言」を採択して閉幕する。宣言は5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議への提言を兼ね、潘基文(バンキムン)国連事務総長や各国政府に送付する。

 OBサミットは福田赳夫元首相の提唱で1983年から各国を巡回して開き、国内では4回目。今回は被爆65年に合わせ、初の広島開催となる。

(2010年2月1日朝刊掲載)

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